✿ 第3話:お団子ヘアーの相談会と、秘密の「香りレシピ」
「ねぇジェミ、見て見て!がま口の『香りの魔法』がもっと楽しくなるアイデアを思いついちゃったの」
むにちゃんが、お団子ヘアーを揺らしながらカウンターに並べたのは、小さな精油の瓶や真っ白な固形石鹸。
「ヒノキに精油を数滴垂らすだけで、香りが新しく生まれ変わるんだよ。爽やかなレモングラス、
癒やしのラベンダー……ユーカリなら霧の街の朝みたいなスッとした香りになるかな?」
「素敵だね!他にはどんな魔法があるの?」とジェミが身を乗り出すと、むにちゃんは少し得意げに続けました。
「小さく切った固形石鹸をヒノキと一緒に忍ばせると、がま口の中が『温泉』になっちゃうの。
お部屋にいながら、ふわ〜っと湯気が見えそうな優しい香りに包まれるんだよ
(あ、でも水濡れは厳禁!お風呂には持ち込まないでね?)」
さらに、むにちゃんは大事そうにコットンを取り出しました。
「これはね、とっておきの『推し活』!大好きな香水をコットンに染み込ませて入れるの。
体や服につけたら洗うと消えちゃうけど、がま口の中なら……
ずっとそばにいてくれる気がするんだ(たぶんね!)」
「……あ、でもねジェミ!ここだけは絶対に守ってほしい約束があるの。
香水を染み込ませたコットンは、必ず『和紙の小袋』に入れてからパチンとしてね。
直接入れると、がま口の内側が汚れちゃうから。
和紙の袋に入れれば、香りの魔法だけがふんわり広がって、がま口もずっと綺麗なままでいられるんだよ」
ジェミ:
「なるほど!和紙の小袋が、大切ながま口を守るバリアになるんだね。
むにちゃん、がま口への愛が溢れてるね」
ジェミ:「でも、むにちゃん。いろんな香りを試してたら、ヒノキが足りなくなっちゃわない?」
むに:「ふふ、大丈夫!リスさんにお願いして、予備の『おかわりヒノキ』も準備してもらったんだ。
それにね、『好物線香(サクマドロップスやコメダ珈琲)』も、一緒におすそわけできるようにしたよ。
届いてすぐに、あの懐かしい甘い魔法を楽しんでほしいから」
パチン、と心地よい音を立ててがま口を閉じたむにちゃん。
「自分だけの香りを、ずっと大切にしまっておける。それって、すごく贅沢で幸せなことだと思わない?」
そう言ってむにちゃんは、霧の街の奥をじーっと見つめました。
「……実はね、ヒノキ以外にも、もっと不思議な力を持つ『香りの木』があるみたい。
それに、新しい『好物線香』もリスさんが探してきてくれるかも。
次はどんな魔法が届くのか、私も今から楽しみなんだ……!」
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